こんにちは、社会福祉士のほしくずです。
今回は、忙しい生活相談員のメンタルを健全に保つための方法がたくさん詰まった最高の1冊『一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全』について解説していきます。
こんな人におすすめ
・毎日忙しくてメンタルがやられそう
・不安や心配事が尽きない
・上司、家族、介護、看護に挟まれて疲れてしまう
生活相談員の仕事は、なかなか見えにくく評価されないことも多くあります。
「上司からは稼働率」、「家族からは無理な要望」、「介護職員や看護職員からは愚痴や文句」
このような状況下で生活相談員は粛々と業務を遂行しなければならず、必然的にメンタルをすり減らしてしまいます。
この本には、メンタルを安定させるために、すぐに実践できるノウハウを心理学の研究に基づいて紹介しています。その中から、生活相談員に役立つメンタルマネジメント方法を解説していきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
『一番大切なのに教えてくれない メンタルマネジメント大全』とは?
簡単にこの本について紹介しておきます。
『一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全』は、著者のジュシースミス氏が心理学者として研究してきたことの中から、自分の心をコントロールするための最も価値ある知識と知恵とそして実践的なテクニックを紹介しています。
自分の心の動きを理解しそれをコントロールする方法を学べば、心の回復力が高まりより健康になり、心の安定を保つことができます!
学べるポイント
・気分が落ち込んだ時の対処法
・やる気が出ないときの対処法
・不安を感じているときの対処法
それでは、それぞれの対処法のポイントについて解説していきます。
メンタルマネジメント方法①:気分が落ち込んだ時の対処法6選
気分が落ち込んだ時に一番気をつけなければならないのが、落ち込んだ思考に心が支配されてしまうことです。
物事がうまくいっていない時、人はその原因や理由をいくつも考えようとします。
そして気づくと、その思考に支配され自己否定的な考えでいっぱいになり、脳を支配しようとするのです。
この対処法としてネガティブなこと以外に注意を向けるというのが、最も効果的な方法です。気分が落ち込んだ時の対処法として具体的な方法は以下の5つです。
気分が落ち込んだ時の対処法5選
1,マインドフルネス
2,感謝の習慣
3,運動
4,睡眠
5,栄養
それぞれの対処法について解説していきます。
気分が落ち込んだ時の対処法①:マインドフルネス
マインドフルネスとは、今この時に心を集中させることであり、いつでもどこでも実践することができます。
初めてマインドフルネスを実践する人は、Youtubeやアプリなどを使用することがおすすめです。
そもそも悩みとは過去への後悔と未来への不安からきますので、現在に意識を集中することは、悩みを軽減する上で最も効果的と言えるのです。
気分が落ち込んだ時の対処法②:感謝の習慣
感謝をするということは、今ある現状に注意を向けることにつながります。普段の何気ない日常に感謝の気持ちを向けることで、気持ちが前向きになり、自分自身に目を向けることができます。
具体的な方法や効果については、下記の本が非常におすすめでした。
すぐにできる方法としては、1日に感謝したことを3つ書き出すことです。内容は問わず、些細なことでも大丈夫です。
・今日も無事に起きることができたことに感謝
・妻がお弁当を作ってくれたことに感謝
・介護が雑談に付き合ってくれたことに感謝
これやってみると、結構気持ちがいいものですし、ポジティブな気持ちになれますので、ぜひ実践してみてください。
気分が落ち込んだ時の対処法③:運動
ここまで紹介した2つは、注意を他に向けることで気分の落ち込みに対処するという方法でした。
しかし、気分の落ち込みは脳の中だけが原因ではありません。心と体は密接に関係しています。
そこで3つ目の対処法として「運動」が有効な方法となります。「運動」の効果について詳しく知りたい方は、下記の本がおすすめです。
運動することで日々の生活に喜びを感じる能力が高まります。
運動により「ドーパミン」の血中濃度が高まり、脳内のドーパミン受容体が増えます。これにより、気持ちの高揚感を感じられるとともに、ポジティブな思考になることができます。
実際、うつ病の人も抗うつ剤の服用と併せて運動を取り入れることで、より高い効果が得られると言われています。
気分が落ち込んだ時の対処法④:睡眠
睡眠時間を奪われると、心も体も疲弊します。
私もうつ病の経験がありますが、とにかくいろいろな感情が頭の中を駆け巡り、睡眠をとることができず、結果うつ病になってしまったという体験があります。
良質な睡眠をとるためのポイントは以下のとおりです。
良質な睡眠のためのポイント
・就寝前に激しい運動をしない
・寝る前に温かいお風呂に入る
・起床後30分以内に日光を浴びる
・日没後の照明は控えめにする
・日中のうちに心配事に取り組む
・寝る直前に心配事が頭に浮かんだら、メモに書いて明日取り組むことを約束する
・睡眠が強制できないことを理解する
・遅い時間にカフェインを摂らない
・就寝前に暴飲暴食しない
また、睡眠の効果について詳しく知りたい方は、以下の本がおすすめです。
気分が落ち込んだ時の対処法⑤:栄養
栄養状態を良くすると抑うつの症状が大幅に改善すると言われています。
気分の落ち込みは、様々な要因のよって引き起こされます。
栄養も気分の落ち込みに対処するための重要な要素となっています。
気分が沈んでいるときは、ジャンクフードやスナック菓子をたくさん食べたり、お酒で気分を紛らわせようとしたりしてしまいますが、これが逆効果になります。
栄養管理を見直すことも、気分を安定させるために必要なことです。
気分が落ち込んだ時の対処法⑥:人とのつながり
良質な人間関係は、生涯を通じて良好なメンタルを保つために必要な要素です。
SNSが普及した現代では、リアルな人間関係が希薄になりがちです。
身近に相談できる、話を聞いてもらえる人はいますか?
人と一緒に過ごし、話をして、交流することで、気分を高めることができます。
メンタルマネジメント方法②:やる気が出ないときの対処法
気持ちが落ち込んでいない時でも、なんとなくやる気がでない時って、皆さんにもあると思います。
結論からいうと、対処法としては「やる気が出なくても行動できるように習慣化」することです。
例えば、風呂に入ったり歯磨きをしたりすることは、特にやる気を出さなくても、毎日当たり前に行動できていますよね?
習慣化されていない行動は、それだけで脳に負担をかけてしまいます。しかし、習慣化されていると脳の体力を使わなくても行動できるようになるのです。
「脳の体力=ウェルパワー」と言います。このウェルパワーは何かを決断や意思決定をするたびに減っていきます。ゲームをいうところのMP(マジックポイント)のようなものです。
しかし、運動や勉強など普段習慣化されていないことを習慣化するには、大きな力が必要になります。いきなり習慣化しようとしても必ず無理が起きます。
まずは、小さなことから始めてみると良いでしょう。
例えば運動であれば、腕立てを毎日1回する。勉強であれば、参考書を本棚から出す。こんな感じで、すぐにできそうなことから始めるのがコツです。
習慣化するまでは、「約66日間かかる」と言われています。少しでも良いので、小さなことから始めてみると良いでしょう。
メンタルマネジメント方法③:不安を感じている時の対処法
どんなに頑張っても不安を100%解消することはできません。
しかし、不安を和らげる方法は存在します。
それが、「呼吸法」です。
過度の不安が起きると呼吸が浅くなります。これは、闘争・逃走反応に必要なエネルギーを作り出すために、多くの酸素を必要とするからです。
不安になると胸のあたりが苦しくなったり、呼吸がしづらくなったりしたことがあると思います。
こんな時こそ意識的に呼吸をすることが重要になります。
おすすめの呼吸法が「スクエアブジージング」という呼吸法です。
「4秒間かかけて息を吸い、4秒間息を止め、4秒間かけて息を吐き、4秒間息を止める」というやり方です。
数分間でも良いので、不安を感じた時にやってみましょう。
まとめ
今回は、忙しい生活相談員のメンタルを健全に保つための方法が詰まった『一番大切なのに誰も教えてくれないメンタルマネジメント大全』から、以下のような時に効果的な対処法について解説しました。
・気分が落ち込んだ時の対処法
・やる気が出ない時の対処法
・不安を感じている時に対処法
生活相談員の仕事は、非常にメンタルに負担の大きい仕事です。自分のメンタルを健全に保ち、ご利用者の安心のため一緒に頑張っていきましょう。
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