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生活相談員・介護職員のコミュニケーションが上達する3つのコツ

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ほしくず

生活相談員(社会福祉士,介護福祉士,介護支援専門員,実習指導者) デイサービス、ショートステイ、特養の生活相談員を15年以上経験して感じた相談員の楽しさ、業務に役立つ情報、楽しく働くコツをわかりやすく解説。現役だから分かる仕事のテクニックや情報をお届けします。

 こんにちは、ほしくずです。

 生活相談員や介護職員の仕事は、コミュニケーションから始まります。しかし、欧米の方たちと比べて、日本人の多くはコミュニケーションに苦手意識を持っていると言われています。

こんな人におすすめの記事

○コミュニケーションが苦手だと思っている人

○うまく話せないと不安な人

○職員と連携ややり取りがうまくいっていないと感じている人

 生活相談員や介護職員に「コミュニケーション能力」が必要と分かっていても...

「何を話したらいいのか分からない」「話が途切れてしまうと不安」「どうすれば伝わるのか分からない」

といった具合に、コミュニケーションに自信がない方も多いのではないでしょうか。

 その一方で、誰とでも気兼ねなく話をし、いつも周りに人が集まり、信頼されている人もいます。では、この人が「生まれつき抜群のコミュニケーション能力を持っている」とか「特別に優秀で、仕事がめちゃめちゃできる人」という特別な人なのでしょうか?

 実は違います。

 こういう人たちは、コミュニケーションのちょっとしたコツを知っているから、うまくいっているのです。

 今回は、コミュニケーションに不安を抱える生活相談員のために、そのちょっとしたコツについてお話していきます。

生活相談員・介護職員にコミュニケーション能力が必要な理由

 生活相談員は介護職員や看護職員、ご利用者やその家族、その他関係する事業所や機関など、多くの人とコミュニケーションをとりながら、連携して業務を行います。
 

 生活相談員の仕事は、看護師や介護士といった「サービスを提供する側」と、利用者やそのご家族である「サービスを受ける側」の両者を結びつけ、双方の考えや意見をまとめながら、調整していくことです。

 ご利用者や家族の声に耳を傾け、その気持ちを汲みとってサービスへ反映させたり、各専門職からの意見を聞き、ご利用者にとって最善のケアとは何かを一緒に考えたりするには、コミュニケーションが必須です。

 コミュニケーションは、生活相談員の仕事そのものといっても過言ではないくらい、とても重要な能力なんです。

コミュニケーションが苦手になる理由

 こんな経験はありませんか?

コミュニケーションの経験

○看護職員や介護職員に自分の考えを伝えたら否定された

○聞かれたことに答えられず、頭が真っ白になった

○話し方を注意された

○全く話を聞いてもらえなかった

 私も経験があります。一度そういう経験をしてしまうと、コミュニケーションに対して臆病になってしまうのは仕方がないことだと思います。

 これは、話し方において自己肯定感が失われてしまっている状態です。これがコミュニケーションが苦手になってしまう原因です。

 しかし、よく考えてみて下さい。たった1度や2度の失敗で、苦手と決めつけてしまうのはもったいないと思いませんか?

 人生の大半は、仕事に限らずコミュニケーションを必要としています。

ポイント

僅かな失敗や誰かに言われただけで、苦手意識を持つのはもったいない

 コミュニケーションは、受け取る相手によって感じ方は様々です。相手の言うことにも一理ある場合もあります。しかし、同じ伝え方・話し方をしたからといって、全ての人に指摘されたり、ダメ出しされるなどということはありません

 「こういう話し方をすると、この人は嫌がるんだな」という事がわかっただけでも、ラッキーです。むしろ次に気をつけられるという点では、コミュニケーションの成功と言っても良いでしょう。

 僅かな失敗で、コミュニケーションに苦手意識を持つ必要は全くないということです。

コミュニケーションがうまくいく3つのコツ

 さて、ここからはコミュニケーションがうまくいくために必要なコツを解説していきます。

 特に難しいことではありません。意識するのは以下の3つです。

コミュニケーションのコツ

1,相手を否定しない

2,柔らかい、穏やかな表情で受け入れる

3,ポジティブな内容で会話を締める

 コミュニケーションにおける苦い経験を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。

 その会話の中では「否定」・「拒否(受け入れられない、認めてもらえない)」・「ネガティブな感情」という要素が含まれていることが分かると思います。

 つまり、コミュニケーションをとる時には、「全てを受け入れる肯定的な態度」「否定的な感情のない空間」を作り出せば良いのです。そこで大切になってくるのが、上記で示した3つのコツです。

1,相手を否定しない

 否定は、相手の言葉だけでなく気持ちまで閉ざしてしまいます。否定する人や自分に対して否定的な人と話そうとは思いませんよね。

 逆に自分を認めてくれる人、肯定してくれる人とは、コミュニケーションがとりやすいと思います。「相互肯定」が生まれるとコミュニケーションはうまくいきます。

 否定は、全てを停滞させてしまいます。「会話」「会議」「日常的なコミュニケーション」も、全て否定されれば、そこで終わってしまいます。誰も話したがりません、誰も発言しません、挨拶もしたくなくなります、「否定空間」の出来上がりです。

 「否定しない」環境であれば、「誰しもが言葉を発しやすくなります」「意見も出やすくなります」「声をかけやすくなります」、出来るだけ多くの会話や言葉が飛び交う環境にすれば、コミュニケーションも円滑に行うことができるでしょう。

 「否定しない」ことの重要性については、『【生活相談員】意義がある会議の実施 ケース会議、部署会議等がうまく方法』でも解説しているので、参考にしてみて下さい。

2,柔らかい、穏やかな表情で受け入れる

 相手の話をい行くときの表情や態度はとても重要です。

 睨みつけてくる人に話しかけたくないですよね?(笑)

 柔らかい、穏やかな表情を話を聞き、相手の話にうなずき、相づちをうちましょう。簡単なことですが、かなりの効果があります。相手がうなずいたり、相づちをうってくれると、気持ちが安心します。話しやすい環境ができやすくなります。

 プレゼンや研修講師をしていて、聞いている側の人がうなずいてくれると、安心したり、気持ちが高まったりした経験ってありませんか?

 意識するだけで、コミュニケーションが生まれやすい環境を作り出せます。

3,ポジティブな内容で会話を締める

 会話の中では、ポジティブな内容を心がけましょう。ネガティブ感情は、身体的にも精神的にもエネルギーを消費します。

 ポジティブな会話は、話が弾みますし、次の機会にまた話してみようという気持ちにしてくれます。

 どんな内容であっても「話してくれてありがとう。」「今日の話、参考になったよ。」など、最後はポジティブな内容で締めくくると、会話が生まれやすい、話しやすい環境になっていきます。

人を理解すると、コミュニケーションは楽しくなる

 「人」というものについて理解すると、コミュニケーションが楽しくなってきます。ちょっと想像すれば分かることかもしれませんが、それが意識的に理解できていると、コミュニケーションがもっと楽しくなります。

「人」の三大原則

○人は、自分が一番大切であり、自分に一番興味を持っている

○人は、誰もが認められたい、わかってほしいという欲求を持っている

○人は、自分を認めてくれる人、わかってくれる人を好きになる

 自分に置き換えて考えてみると、とてもわかりやすいと思います。この原則が理解できていれば、自ずと人とどうコミュニケーションをとれば良いのかわかるはずです。

 相手が気持ちよく話せる環境を作り出し、相手を主役にしたコミュニケーションを意識していけば、苦手を克服し、コミュニケーションを楽しむことができるようになります。

コミュニケーション力を上げる3つのコツ まとめ

 いかがだったでしょうか?

 生活相談員の仕事は、コミュニケーションが基本です。

 もしコミュニケーションに苦手意識があるのであれば、今回お話した内容を少しずつ意識していくと良いと思います。

まとめ

○少しの失敗で苦手意識を持たない

○相手を否定しない

○柔らかい、穏やかな表情で頷きを意識する

○ポジティブな会話を心がける

○人は、自分に一番興味があり、認めてくれる人を好きになる

 今日から、コミュニケーションを思う存分楽しんでいきましょう。

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