こんにちは、ほしくずです。
生活相談員の仕事をしていると、いろんな知識が必要だなって感じることがよくあります。
生活相談員の仕事の内容そのものから、介護保険制度に関する知識、コミュニケーションスキルなど、考えれば考えるほど、いろんな知識や勉強が必要だと思えてきます。
私も、生活相談員の仕事を始めてから、自分の無力さや力不足を実感し、いろんな情報にタッチしてみたり、本を買い漁って勉強してました。
今回は、私が今まで仕事をしてきて必要だと感じた知識や勉強についてまとめ、合わせてその時にとても役に立ったおすすめの本を紹介していきます。
この記事がおすすめな人
○生活相談員の仕事がよくわからない人
○どんな知識が必要なのか知りたい人
○どんな勉強をすればいいのか知りたい人
○勉強するためにおすすめな本を知りたい人
生活相談員の仕事は、日々勉強です。一生勉強、日々の自己研鑽を欠かさずにしていきましょう。
生活相談員に必要な知識・勉強は何か?
生活相談員の仕事をしていると、本当に幅広い知識が必要であることが実感できます。
生活相談員の仕事は、サービスをご利用される方の意向を聞いたり、関係機関と連絡調整を行ったり、各専門職と連携をとったり、介護報酬の請求をしたりと、多くの分野で広い知識が求められています。
知識や勉強が必要なことは、仕事をしていればその必要性を理解できますが、毎日いろんな出来事に携わっていると、何を勉強したらいいのわからなくなってしまい、結果として何も勉強せず、毎日の業務に追われてしまうことが多いです。
私の経験上、生活相談員として必要な勉強をまとめてみたので、参考にしてみて下さい。
生活相談員に必要な知識と勉強
1,生活相談員の仕事に関するもの
2,コミュニケーションに関するもの
3,自分の内面に向き合うもの
4,介護保険情報に関するもの
上記の内容について勉強していくと、生活相談員として大きく成長していけると思います。
生活相談員の仕事に関するもの
そもそも生活相談員の仕事がどんなものなのかを理解する必要があります。いい意味でも悪い意味でも「何でも屋」と言われる生活相談員ですが、ともすると「ただの事務屋」になってしまうことがあります。
生活相談員の役割や倫理感、価値観などについてきちんと学んでおく必要があります。
生活相談員の仕事がわかる本(3冊)
①『よくわかる!介護施設での生活相談員の仕事』(ナツメ社)
生活相談員の基本となる姿勢や業務内容、運営に関することなどを項目ごとに解説しています。仕事の中で役立つ具体的な実践例も掲載されていますので、生活相談員必携の1冊と言えるでしょう。
②『現場で使えるデイサービス生活相談員便利帖』(翔泳社)
現場で働く生活相談員の声をもとに書かれている実用的な1冊。そのため、より詳しく生活相談員の仕事を知ることができます。現場の声を形にした本ならではの解説で、新人から経験者まで活用することができます。
現場で役に立つ専門用語集もついてるおすすめの本です。
③『特養・デイサービスの生活相談員 仕事ハンドブック: 役割が見える、業務の進め方がわかる』(中央法規)
社会福祉士国家試験のテキストや問題集などでお馴染みの中央法規が出版する安心の1冊。生活相談員の役割・知識などをわかりやすく解説しています。利用者や家族への相談業務、地域との関わり方など、生活相談員の仕事を知りたい人に必須の本です。
生活相談員に必要なコミュニケーションに関するもの
生活相談員の仕事の基本はコミュニケーションです。
正しいことを伝えても伝わらない、論理的に説明しても分かってもらえない、クレーム対応がうまくいかないなどは、コミュニケーションの本質が理解できていないからです。
ただ伝えるというのではなく、否定せず、相手を理解した上で、どう伝えるべきなのかを考えるのが、専門職としてのコミュニケーションです。
コミュニケーションは、相手を理解することから始まります。コミュニケーションの本質を理解し、相手の立場に立った相談援助を行っていくことが重要です。
コミュニケーションに関する本(3冊+α)
①『人は話し方が9割』(すばる舎)
上手に話すテクニックやうまく行く方法ではなく、コミュニケーションの根幹である姿勢や考え方についてわかりやすくまとめられている本です。
「自分の話が聞いてもらえないのはなぜか?」「コミュニケーションに苦手意識があるのはなぜか?」「何を意識して伝えればいいのか?」
生活相談員のみならず、日常的なコミュニケーションにも非常に役立つ1冊です。
こちらもおすすめ↓
②『思い通りに人を動かすヤバい話し方』(フォレスト出版)
人を動かす印象の与え方から服装や身だしなみ、眉毛の動かし方まで、相手に自分をどう印象づけて、感じてもらえるかを実践できる1冊。とにかく話が上手になりたい人や話すときに心理テクニックなど、多面的にコミュニケーションを学べる1冊です。
③『すぐに使える介護のための接遇講座』(中央法規)
またしても安心の中央法規が出版する1冊。介護現場における「接遇」に視点をおいたコミュニケーションが学べます。
ご利用者とその家族への関わり方や話し方の重要性とそのスキルが解説されています。
接遇の基本スキル・応用スキル、場面に応じたコミュニケーション方法など、現場で役立つ情報が掲載されています。
生活相談員の自己覚知(自分の内面と向き合うこと)
相手の価値観や考え方を受け入れて、理解するには、まず自分自身のことについて理解しなくてはなりません。社会福祉士としての言葉を借りれば「自己覚知」にあたる部分です。
自分の強みだけでなく、弱みにも目を向け、それを受け入れることで自身が成長していくことができます。相手のことを考える立場であるからこそ、まずは自分の内面にきちんと向き合っておくことが必要です。
自分と向き合うための本(3冊+α)
①『自分の小さな箱から脱出する方法』(大和書房)
大企業へ転職した主人公とその上司の会話の中で、自分と向き合うことの必要性について考えていきます。
「君には問題がある」というフレーズが、個人的には忘れられません。自分が「箱」という殻に閉じこもることで、「相手が悪い、自分が正しいことをしているのに分かってくれないのは相手だ」と決めつけ、自己欺瞞の闇に落ちていってしまう。そんな自分自身に気づき、自分が変わっていくことの必要性について、とても分かりやすく書かれています。
こちらもおすすめ↓
②『7つの習慣』(キングベアー出版)
めちゃくちゃ有名過ぎて、すでに読まれている方もいるかもしれませんが、あえてご紹介します。
ビジネスだけでなく、日常的な人間関係や人生を成功に導くための法則について書かれています。最初に「インサイドアウト」つまり、内面から考えることの大切さについて解説されており、読んだ当時の私も引き込まれる内容でした。
難しそうと感じるなら、マンガ版がおすすめ↓
③『「違うこと」をしないこと』(角川文庫)
あえて自分と向き合うことに疲れてしまった時におすすめの1冊を紹介します。生活相談員は、いろいろな感情や価値観を受け止めつつ、自分をコントロールしていく難しい仕事です。
自分に向き合わなければという想いが強いほど、それが重荷になり、自分と向き合うことが難しくなっていますものです。そんな時に読んでほしい1冊です。
生活相談員に必須な介護保険情報に関すること
介護保険制度の動向には、常に目を向けていなければならないのが生活相談員です。介護報酬や人員基準も大切ですが、今の福祉の現状を知っておくことや、高齢者や認知症の方の将来推計にも意識を向けておく必要があります。
介護保険制度を理解し、制度に則って事業を行っていく上で、介護保険に関する勉強は欠かしてはいけません。
介護保険情報に関する本(3冊+α)
①『介護報酬の解釈』
事業所で1冊は必ず持っておきたい本です。介護報酬の解釈通知や加算の算定要件、Q&Aなど全てを網羅する欠かせない1冊です。余程熱心でない限りは、事業所で購入してもらえばいいと思います。デカいし、重いし...
合わせて買っておきたい1冊↓
②『国民の福祉と介護の動向』
福祉、介護に関する動向を学ぶにはこれが一番です。むしろ、この本は生活相談員であれば、必ず目を通しておくべき1冊です。
③『プロとして知っておきたい! 介護保険のしくみと使い方 2021年介護保険改正対応: ケアマネ・相談援助職必携』
制度の仕組みや運用について理解が浅い新人職員向けの1冊です。生活相談員の仕事をしていれば分かりますが、この手の本はネット上でその都度調べられる内容がまとめられているものが多く、実用的ではありません。制度を知りたい、理解したいという方にはおすすめです。
生活相談員に必要なスキルと知識まとめ
生活相談員の仕事は、ただの利用調整だけではなく、非常に幅広い知識とスキルが必要な仕事です。毎日の業務の中で得た気づきを自分の糧として、日々成長していかなくてはなりません。
生活相談員の仕事において、勉強しないことや知識を追求しないこと、自分と向き合わないことは停滞ではなく、衰退を意味します。
「日々、勉強」毎日少しずつ成長しましょう。