こんにちは、ほしくずです。
現代社会において、メンタルヘルスの重要性がますます高まっています。
ストレスやうつ病、不安障害などの精神的な問題が増加し、その影響は個人だけでなく組織や社会全体にも及んでいます。
このような状況に対応するために、メンタルヘルスの専門家や組織内でのマネジメント能力を持つ人材が求められています。その中でも注目されているのが「メンタルヘルスマネジメント検定」です。
本記事では、初心者の方でもわかりやすく、メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法・受験対策・取得メリットについて解説していきます。
私は、令和4年11月6日に実施された「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種」「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種」をダブル受験し、一発合格できました。
私が勉強した参考書はたったの2冊で、本格的に勉強したのは2週間でした。
検定試験の実績
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種...勉強時間0時間で78/100点で合格
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種...勉強時間30時間で70/100で合格
なんとⅢ種については、まったく勉強せずに合格できてしまいました。
基本的にⅡ種の合格を目指して勉強していれば、Ⅲ種の勉強をする必要はほとんどありません。
こんな方におすすめの記事
・メンタルヘルスマネジメント検定に興味がある
・メンタルヘルスマネジメント検定の勉強方法を知りたい
・時間を無駄にしたくない、効率的に勉強したい
資格試験は競争ではありません。満点を取る必要はなく、合格点に届けばいいんです。
それでは、メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法を学んで、ちゃちゃっと合格して、キャリアアップにつなげていきましょう。
メンタルヘルスマネジメント検定とは?
メンタルヘルスマネジメント検定は、メンタルヘルスに関する知識や対応力を証明するための資格です。
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以下は検定試験を実施している大阪商工会議所のホームページの内容を引用したものです。
仕事や職業生活に強い不安や悩み、ストレスを抱える人は増加傾向にあり、心の不調による休職や離職もまた増加しています。
働く人たちがその持てる能力を発揮し、仕事や職場で活躍するためには、
心の健康管理(メンタルヘルス・マネジメント)への取り組みが一層重要になってきました。心の健康管理には、一人ひとりが自らの役割を理解し、ストレスやその原因となる問題に対処していくことが大切です。
また、雇用する企業としても、社会的責任の履行、人的資源の活性化、
労働生産性の維持・向上を図るうえで、社員のメンタルヘルスケアについて組織的かつ計画的に取り組む必要があります。メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、
「メンタルヘルスマネジメント検定公式HP~試験について」より引用
働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて
必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくものです。
メンタルヘルスマネジメント検定取得のメリット
この資格を取得することで得られるメリットとして以下のことがあげられます。
メンタルヘルスマネジメント検定取得のメリット
・自分自身のメンタルケアに役立つ
・企業や福祉施設、学校などでのメンタルヘルスの管理や支援を行うことができる
自分自身を守るため、組織を円滑に運営していくために、メンタルヘルスは欠かせません。
メンタルヘルスマネジメント検定試験の受験資格
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ及びⅢ種の受験資格は、特に定められていません。学歴・年齢・性別・国籍に制限なく、誰でも受験することが可能です。
また、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種は午前、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種は午後に予定されていますので、同日にダブル受験することが可能です。
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種の試験概要
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種は、セルフケアコースと言われており、文字通り自身のメンタルケアやストレスに対処する方法などを学んでいきます。新卒者や一般社員、リーダー職手前くらいの方が対象です。
公式サイトにも以下のよう目的と目標が示されています。
目的:組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
到達目標:自らのストレスの状況・状態を把握することにより、不調に早期に気づき、自らケアを行い、必要であれば助けを求めることができる。
「メンタルヘルスマネジメント検定公式HP」より引用
メンタルヘルスを学ぶきっかけとなる検定試験内容です。
試験時間は2時間です。
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種の試験概要
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種は、ラインケアコースと言われており、職場の部下や同僚のメンタル不調に気づき迅速に対応したり、労働基準法やストレスチェックなど、より具体的なメンタルヘルスに関する知識を学ぶ内容となっています。
公式サイトにも以下のよう目的と目標が示されています。
目的:部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進
到達目標:部下が不調に陥らないよう普段から配慮するとともに、部下に不調が見受けられた場合には安全配慮義務に則った対応を行うことができる。
「メンタルヘルスマネジメント検定公式HP」より引用
法律や制度、メンタルヘルスケアを実勢していくための知識などが検定試験内容です。
試験時間は2時間です。
メンタルヘルスマネジメント検定の合格基準と難易度
メンタルヘルスマネジメント検定の合格基準は、Ⅱ種とⅢ種ともに100点満点中70点以上の得点で合格です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、私のⅡ種の得点は70点ギリギリでした。でも合格は合格です!
続いて、過去3回分の合格率を以下の表にまとめましたのでご確認ください。
コース | 受験者(人) | 実受験者(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|---|
Ⅱ種(ラインケアコース) | 11,046 | 10,053 | 4,664 | 46.4 |
Ⅲ種(セルフケアコース) | 5,849 | 5,371 | 3,824 | 71.2 |
コース | 受験者(人) | 実受験者(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|---|
Ⅱ種(ラインケアコース) | 12,663 | 11,128 | 7,763 | 69.8 |
Ⅲ種(セルフケアコース) | 5,402 | 4,849 | 3,121 | 64.4 |
コース | 受験者(人) | 実受験者(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|---|
Ⅱ種(ラインケアコース) | 12,175 | 10,998 | 6,401 | 58.2 |
Ⅲ種(セルフケアコース) | 6,002 | 5,458 | 3,787 | 69.4 |
Ⅲ種セルフケアコースが60~70%、Ⅱ種ラインケアコースが40~60%といった合格率で推移しています。
比較的やさしい検定試験といった印象です。勉強すれば、十分に合格できる試験です。
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法と勉強時間
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強法は、基本的には専門書や問題集を使って自己学習する方法が一般的です。
勉強時間については、個人差がありますが、トータル30時間程度が目安とされています。1日1時間の勉強時間を確保できれば、1か月で合額できる計算になります。
メンタルヘルスマネジメント検定試験の勉強方法は、大きく分けると以下の3つです。
メンタルヘルスマネジメント検定の勉強方法
1,通信講座...ユーキャンなど
2,オンライン講座...スタディングなど
3,独学...自分を信じろ
自分に合う勉強法で進めていきましょう。
メンタルヘルスマネジメント検定の合格率を上げる勉強方法
メンタルヘルスマネジメント検定の合格率を上げるためには、正しい勉強方法が必要です。
具体的には、過去問を活用することや、勉強時間を確保すること、または模擬試験を受けるなどして試験のペースに慣れておくのも有効です。
また、一度にまとめて進めるのではなく、毎日少しずつでも継続していく方が、効率的に勉強を進めることができます。
勉強方法①:オンライン講座を受講する
まとまった時間が確保できなかったり、毎日忙しく働いている人には、オンライン講座がおすすめです。
スマホを使って隙間時間を有効活用し、かつ検定試験の出題傾向に合わせて効率的に勉強を進めることができます。
メンタルヘルスマネジメント検定対策講座はこちら勉強方法②:参考書・過去問を活用した独学
ある程度時間が確保できる人であれば、メンタルヘルスマネジメント検定の勉強は独学で十分合格可能です。
合格基準と難易度でご紹介した通り、比較的やさしめの検定試験です。勉強範囲もそれほど多くはありません。
そして、独学での勉強の最大のメリットはこちら↓です。
独学のメリット
・圧倒的にコスパがいい
・自分のペースで勉強できる
この2つです。使う参考書はたったの2冊。勉強時間は30時間。これで合格できるんです。
独学で実践した勉強法
メンタルヘルスマネジメント検定試験には公式テキストがあります。
当然ながら、この公式テキストを読み込んで内容を理解すれば合格することができます。
しかし、これでは効率が悪すぎます。
そこで使用するのが以下の参考書を使用して勉強をしました。参考書の使い方を合わせて参考にしてください。
『スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験Ⅱ種ラインケアコース テキスト&問題集 第2版』は、試験の出題傾向を分析して、頻出ポイントを分かりやすく解説している良書です。ひっかけポイントも押さえられている上に、各単元ごとに過去問もついていますので、インプットとアウトプットを効率よくこなすことができます。
この本の使い方
ひとつの単元をさらっと読む➡過去問を解く➡間違えたところを読み返す
この繰り返しです。完璧を求めず、どんどん進めていきましょう。繰り返すうちに、間違いやすいところや苦手なところがわかってきます。そこをどんどん潰していくイメージです。
『メンタルヘルス・マネジメント検定試験Ⅱ種ラインケアコース 過去問題集』は、苦手問題の把握や出題傾向を知るために最適です。また、『スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験Ⅱ種ラインケアコース テキスト&問題集 第2版』だけでは、問題をこなす数が圧倒的に足りないため、それを補う意味でも重要です。
この本の使い方
各章ごとに過去問を解く➡間違えたところ、曖昧なところの解説を読む➡『スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験Ⅱ種ラインケアコース テキスト&問題集 第2版』でさらに理解を深める
過去問題集の良いところは、圧倒的な問題数です。問題をこなすことで、出題傾向や問題文に慣れることができます。出題ポイントが分かってくると勉強効率も上がっていきます。
基本的には、参考書と過去問を活用し、インプットとアウトプットをくりかえすことが一番重要です。
独学の勉強を続けるコツ
独学は自分との戦いです。まず大前提として、勉強しなければ合格しません。そのためには、勉強を継続することが必要です。
勉強のコツ
・完璧を求め過ぎない
・毎日参考書に触る
モチベーション高く始めても、最初はなかなか進まず、わからない問題も多いです。そのため、早期に諦める人が一定数存在します。
そうならないためのコツが上記の2つです。
「完璧を求め過ぎない」とは、理解するまで突き詰めて勉強しようとしてしまうことです。検定試験に合格することとメンタルヘルスマネジメントを理解することは別物です。真面目な人ほど、丁寧に完璧に理解しようとします。
しかし、気持ちとは裏腹に勉強がなかなか進まず、時間も足りなくなりやがて諦めてします。あくまで合格するための勉強として「理解する」という強い気持ちよりも「○○だから△△」「このパターンの問題はこれ」みたいな感じでオッケーです。
「毎日参考書に触る」とは、勉強を習慣化する最初の作業です。最初から「毎日2時間勉強する」なんていっても続きません。勉強のハードルを下げてあげることによって、勉強することが苦痛でなくなってきます。とりあえず毎日参考書に触り、触った自分を褒めることから始めましょう。
まとめ
メンタルヘルスマネジメント検定は、現代社会においてますます重要性を増している資格のひとつです。
本記事では、初心者の方でもわかりやすく、メンタルヘルスマネジメント検定の基本情報から、勉強法や受験対策、取得メリットまで、幅広く解説しました。
メンタルヘルスに関心がある方や、メンタルヘルスの専門家を目指す方にとって、この記事が参考になることを願っています。
Youtubeで解説動画配信中
私のYoutubeチャンネル「社会福祉士ほしくず【福祉の学び舎】」でも解説動画を配信していく予定です。
ぜひチェックしてみてください。