不規則勤務で忙しい、時間がない介護職員や生活相談員のために、知識や思考法、ノウハウが詰まった本の内容を解説していきます。
今回、ご紹介する本がこちら↓
この本は、限りある人生の中で「時間」について深く考えさせられる内容になってます。
自分の人生、時間の使い方を見直してみませんか?
『限りある時間の使い方』概要
皆さんは、時間をどのように使っていますか?
人生いつか終わりがくるものですが、その時間について意識したことありますか?
私は今年で40歳になります。人生100年時代と考えると、あと60年あります。まだまだ半分以上残っていますので、先は長いなと自分自身感じていました。
しかし、この人生100年を時間で時間で考えると、びっくりするくらい時間がないことに気づきます。
あなたは人生あとどれくらい残されているか分かりますか?
80歳まで生きたとすると「4000週間生きる」
現在20歳の人なら「残り3100週間」
現在30歳の人なら「残り2600週間」
現在40歳の人なら「残り2100週間」
現在50歳の人なら「残り1500週間」
こうやって考えると少なく感じますよね。怖いくらいです。
残りの人生、楽しもうと思った瞬間に、すでに人生終わりに近づいてしまっているんです。
限られた時間をどう使っていくのかを考えることこそ、人生における最重要課題と言えます。そんな限られた時間の使い方について考えられているというのが、この本の概要です。
ポイント
1,一番大切なことは「今」に集中すること
2,時代の流れが速いからこそ「ゆっくり」過ごすことを意識
3,重要な決断は○○してから決めること
特に忙しい現代人にとって2番目は特に重要です。
現代は「時間」を管理しているのではなく、時間に「支配」されている
「時間」をうまく使うためには、「時間」を理解する必要があります。
そもそも「時間」という概念は、時代とともに変わってきました。今と昔では、全く時間に対する考え方が違っていました。
昔は「時間」という概念は存在しなかった
中世の農民は、「日が昇れば起き、太陽が沈めば寝る」「搾乳が必要なタイミングで牛のお乳を絞る」「作物が収穫できるようになったら、作物を収穫する」というように、「今」に集中して過ごしていました。
現代みたいに1ヶ月分の搾乳を1日で行って効率的にしようなんて考えませんでしたし、作物が実る時期を待たずに収穫しようとはしていなかったんです。
つまり時間というものを明確に意識していなかったということになります。
現代は「未来」に目が向き忙しい
現代に目を向けるとどうでしょうか?少し自分のことをふり返ってみてください。
・モニタリングの時期が迫ってきた(汗)
・介護保険の認定調査が来週までだ(汗)
時間ばかり気にして生きるようになっていませんか?
「時間」の概念が誕生したのは、18世紀後半と言われています。イギリスで産業革命が起こり、工場でたくさんの人を雇って効率的に働いてもらうために時間というものが作られました。
この「時間の発明」によって時給や月給などが当たり前に使われるようになり、とても効率的に働くことができるようになりました。
効率化の弊害
しかし、効率化によって弊害も生まれてしまいました。
「今」を生きることができなくなり「未来」のことしか考えられなくなってしまったのです。
・時間をうまく使わなければならない
・どうやったらもっと効率的にできるだろうか
こんなプレッシャーにいつも追われていないでしょうか?
私はよくゲームをするんですが、ゲームが終わった後の罪悪感ってハンパないんですよ。「あぁ、なんて無駄な時間を過ごしてしまったのか」と。
仕事でも「来週の研修資料がまだできていない」「日々のタスクがなかなか進まない」「もっと効率的に仕事しなきゃダメだ」とよく思ってしまっています。これもプレッシャーですね。
ポイント
現代の人たちは、時間の有効活用ばかりに目がいってしまい、「時間をうまく使えるかどうかが人間の価値に直結している」と考えるようになってしまった
昔の人は、今を体験することに集中していました。自分のことをしっかりと考えて過ごしていたんです。
しかし、現代人はそれが圧倒的に不足しています。
・もっと自分と向き合って生きればよかった
・もっと家族との時間を大切にすればよかった
・もっとやりたいことをやればよかった
このように後悔する人が本当に多いんです。
これは時間を未来のために使いすぎたからとも考えられます。
自分の時間の使い方が未来に向きすぎていないか、少し考えるきっかけにして頂きたいと思います。
「忙しさ」をいかに手放すか
今の時代は、とても早いスピードで変化していっています。情報もツールも、なんでも超絶なスピードで回ってきます。
このスピードに合わせるように、私たちもいかに早く判断して行動するかを求められているように感じてしまいます。
・ブログを始めたけど、半年経っても成果がでないし諦めよう
・資格の勉強したけど全然進まないし、時間もないし諦めよう
じっくりと考えながら向き合うことなく、早く判断して諦めていることってありませんか?
諦めると気持ちが楽なります。それに慣れてしまうと、すぐに判断するようになってしまいます。
ポイント
みんなが人生急いでるからこそ、急がずに時間をかけられる人になれれば、自分の人生を最高に楽しめる
この本では、そのためのコツも紹介されています。
このふたつができれば、あなたの人生もきっとハッピーになるはずです。
コツ①:問題がある状態を楽しむ
何か問題が発生したときに、私たちはすぐ解決しようとしますよね。
問題のない状態が安心できる状態ですから、早く解決したいのは当然ですよね。
私も生活相談員として日々いろいろな課題に取り組んでいます。業務改善から介護職員のメンタルヘルス、ご利用者の日々の生活など、毎日毎日関わらせていただいています。
しかし、多くの場合、すべてを完璧に解決することって難しいんですよね。私の仕事は「人」が相手ですので、それぞれ考え方・価値観・想い・人生があります。
すべての人が納得する解決って実はないんですよ。これに気づいてからは、仕事を楽しめるようになりましたね。
ポイント
人生というのは、一つ一つの問題に取り組んで時間をかけ解決するその過程プロセスこそ実は一番楽しい
その問題に取り組み、長い時間をかけながら苦労して解決したことって、あとから振り返ると「あぁ、あの時は大変だったな~」ってふり返ったりしますよね。
この瞬間って、自分が頑張った証であり、人生を楽しくするポイントなんです。
何も問題がないって、何もすることがないってことです。これってつまらないですよね。
この「問題を楽しむ」ことができれば、人生もっと楽しむことができるはずです。
コツ②:小さな行動を着実にくり返す
何かに取り組むとき、最初に「ここまでやる」と決めたらそれ以上はやらないというものです。
例えば、私はブログを書いていますが、「今日は2000文字まで書く」「リサーチだけする」と決めたら、それ以降は取り組みません。調子が良いと、もっと書きたいと思うかもしれませんが、それ以上は絶対にしないと決めてしまいます。
ポイント
自分の続けられるペースを見つけることが重要
小さな行動をコツコツとくり返して、決めた以上のことをやらないことで、「忍耐」が身についていきます。
これが見つけられると、その後の大きな成果につながってきます。
重要な決断は「自分が大きくなるか小さくなるか」で決める
人は、重大な決断をするときに現実逃避をしてしまいます。
私もこの月末にある「指導監査」の準備から逃避をしてこのブログを書いています(笑)
皆さんも経験がありませんか?
・資格試験まで時間がないけど、気晴らしにYoutubeを視てしまった
・勉強しようと思ったら、机の上の整理整頓をしていた
嫌なことからできるだけ離れたい、先延ばししたいというのは漠然とした不安から逃れるための行動なんです。
これは、自分が失敗したときの言い訳を作る作業でもあります。
「あの時、Youtube視たから試験に落ちたんだ」「机の上を掃除してて時間がなかったから仕方ない」といった感じです。
ポイント
重要な決断をするときに、「この選択は自分を小さくするかそれとも大きくするか」を考える
これを考えることで、不安な困難から逃れたい欲求よりも、本当の「人生の目的」に触れることができます。
「快適な衰退よりも不快な成長」を目指した方が、人生を楽しむことができます。大きくなるか小さくなるかでぜひ判断してみてください。
まとめ
簡単にまとめます。
1,一番大切なことは「今」に集中すること
2,時代の流れが速いからこそ「ゆっくり」過ごすことを意識
3,重要な決断は、「自分を大きくするか小さくするか」を判断してから決めること
限りある時間の使い方を見直して、最高の人生を送りましょう。
本は、人生を豊かにしてくれます。皆さんも興味がある本があれば、積極的に手にとって読んでみましょう。
子育てのスキマ時間に本を聴いて楽しむ - audiobook.jp・読書は眠くなるし、字を読むのが苦手
・本を読む時間がない
という人には、聴く読書がおススメです。
オーディオブック聴き放題なら - audiobook.jp
・月額750円でベストセラーや気になってた本が聴き放題!
・14日間の無料お試し期間があります
・幅広いジャンルに対応
今年こそ読書習慣を身につけたい方、ぜひ一度お試しください!