こんにちは、ほしくずです。
私は、今まで15年以上生活相談員として働いてきた中で、多くの生活相談員との関係を築いてきました。勤務していた法人の規模が大きかったこともあり、法人内の生活相談員で作る部会で、意見交換や話し合いを行ったり、外部研修では他法人の生活相談員とのグループワークなどを通じて、多くの生活相談員の方と出会うことができました。
一口に生活相談員と言っても、考え方や価値観は様々ですが、そんな多くの出会いの中で、
「この人は信頼されているなぁ」と感じたり、「この人は出来る人だな」と尊敬できる人たちがいらっしゃいました。
できる相談員の特徴
・誰とでも気兼ねなくコミュニケーションがとれている
・表情が穏やかで、言葉づかいが丁寧
・自然と情報や相談が集まってくる
私もこんな相談員になりたいと思いました。
当時の私は、「正しいことを言ってるのに伝わらない。」「強い言葉で、押しつけるように話してしまう。」「周りに誰も近づいて来ない。」など、生活相談員でありながら、周囲との連携がうまくとれず、いつもイライラしていました。
なんとかしなければと思い、私が尊敬する相談員の方の行動を観察し、良いところを真似しようと考えました。
その結果、その方たちに共通する行動を発見することができ、実践することで徐々に関係構築がうまくいくようになり、連携も密にとれるようになりました。自分にも自信を持つことができ、いつも穏やかに業務を行うことができました。
こんな人におすすめな記事
・うまく周囲とコミュニケーションがとれない
・イライラしたり、硬い表情で接してしまう
・人間関係に疲れてしまって、モチベーションが上がらない
たった5つの行動を心がけるだけで、あなたの周りの環境は劇的に良くなります。
今回は、その5つの行動について解説していきます。
信頼される相談員・できる相談員とは
「信頼できる相談員」や「できる相談員」と聞いて皆さんは、どんな生活相談員像を思い浮かべますか?
信頼される・できる相談員
・いつも落ち着いていて、何事にも動じない
・情報収集能力に長けており、判断が早い
・感情的にならず、いつも穏やか
・話しかけやすい、相談しやすい
こんな感じでしょうか?
では、どうやったら信頼される・仕事ができる相談員になれると思いますか?
答えは簡単です。周囲とコミュニケーションがとれているからです。
つまり、信頼される相談員・仕事ができる相談員は、
ポイント
コミュニケーションをとりやすい環境を作り上げている
のです。その環境を作り出す行動が、今回お話する5つの行動になります。
信頼される生活相談員の5つの行動
それでは、どうすればコミュニケーションがとりやすい環境を作り出すことができるのか?
その5つの行動について解説していきます。
特別難しいことではなく、普段の仕事の中で少しだけ意識すればできる、簡単な行動です。
今日、今この瞬間から行動できますので、この記事を読んだら、すぐに実践あるのみです。
その5つの行動とは..,
5つの行動
1,自分から挨拶をする
2,感謝の気持ちを伝える
3,丁寧な言葉づかいをする
4,どんな話でも真剣に聞く
5,人に任せてみる
簡単ですね!しかし、これが抜群の効果を発揮します。
やらないうちから決めつけるのはよくありませんよ。今日からやってみましょう。
信頼さ入れる行動1:自分から挨拶をする
挨拶なんて当たり前だと思って、甘く見てはいけません。挨拶は、コミュニケーションを生むきっかけとなる大切な行動です。
挨拶のない施設に、コミュニケーションは生まれません。挨拶は、お互いの存在を認め合うためにとても重要です。
「おはようございます」だけでなく、「お疲れ様です」など職員とすれ違ったりする際は、必ず声をかけましょう。
普段から挨拶を交わすことで、話しやすい関係を作ることができます。
挨拶のポイント
・自分から挨拶すること
・相手の目を見て挨拶をすること
・柔らかい表情や笑顔を意識すること
続けていくことで、相手の方から挨拶をしてくれたり、新たなコミュニケーションが生まれたりしますので、毎日意識して行っていきましょう。
信頼される行動2:自分から感謝の気持ちを伝える
皆さんは、感謝の気持ちをきちんと伝えていますか?生活相談員は、新規利用などサービスの調整をしますが、実際に受け入れて介護を提供するのは、介護現場です。そんな時にどんな言葉を伝えていますか?
つい「すみませんが、よろしくお願いします。」なんて言ったりしてませんか?介護の仕事は、いろいろな職種が連携して始めて成り立ちます。生活相談員が、生活相談員の仕事として受け入れ調整を行い、入所(利用)して頂くわけですから、変に謝る必要はありません。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」と伝えましょう。
ポイント
・「ありがとう」は雰囲気を良くする言葉
ご利用者に関することだけではなく、電話を取り次いでもらった時や相談をした時など、積極的に「ありがとう」を伝えることを心がけましょう。
信頼される行動3:丁寧な言葉づかいを心がける
いつも丁寧な言葉づかいを意識しましょう。職員同士、平等に関わっていけるように、あだ名や呼び捨てなどではなく、きちんと「○○さん」と呼ぶようにしましょう。その他、親しい職員であっても、きちんと敬語で話すことや役職も「○○リーダー」「○○主任」と声をかけるようにしましょう。
私たちは、ご利用者にサービスを提供する立場の人間です。
お店や飲食店に入って、店員がタメ口で、雑な言葉づかいをしていたら気分が悪くなりますよね?
ポイント
仕事中は、専門職としての立ち振る舞いを意識すること
生活相談員としての立ち位置や影響の範囲を考えた言動が求められています。
信頼される行動4:どんな話でも真剣に聞く
皆さんが、何か相談したいことや悩みがある時は誰に相談しますか?
生活相談員をしていると、「○○はどうなったの?」「どうして○○なの?」など施設の中で起きている問題や疑問点、確認事項などの相談を受けることが多々あります。
そんな時に、忙しそうな態度をとったり、「自分で考えて」と言われたりしたらどんな気持ちになりますか?相手が困っている時に突き放すような態度をとることは、人間関係構築に影響を与えます。
相手が困っている時なので、その相談に真剣に向き合うのは、信頼関係構築にとても大切な対応です。
ポイント
相談にのる時に、必ずしも正しい答えを出す必要はない
相談は、相手が成長するチャンスでもあります。また、話を聞いてもらえるだけでも安心する人もいます。まずは、きちんと話を聞くこと、そして、一緒に考えることでつながりが深まっていきます。
忙しそうにしていたり、突き放すような態度は、対立構造を生じさせ、その後の仕事の仕事もやりにくくなってしまいますので、相談や悩みには真摯に向き合う姿勢が大切です。
信頼される行動5:仕事を人に任せることができる
「自分でやったほうが早い」とか「自分の方がうまくやれる」と何でも自分で動こうとする生活相談員がいます。
いつも忙しそうにしていたり、バタバタと慌ただしく動いたりしています。本人としては、「自分は一生懸命頑張っている」と自己陶酔感に浸っている場合がありますが、周囲は意外と「また自分でやろうとしている」「私たちを信頼していないんじゃないか」と感じているはずです。
信頼される生活相談員、仕事ができる生活相談員は、上手に仕事を任せることができます。人に任せることで、「ホウレンソウ」が生まれやすくなり、コミュニケーションの機会も増えますし、自分の仕事に集中することもできます。
ポイント
人に任せることで、チームの成長とコミュニケーションにつながる
自分だけで抱え込むと、独りよがりの支援になりがちになりますし、コミュニケーションも生まれません。
人に任せることも大切な仕事です。
行動してもすぐに結果が出るわけではないことに注意
ここまで、信頼される・仕事ができる生活相談員がやっている行動について解説してきました。
それほど難しい行動ではないですし、誰でも実践できる内容だと思います。
しかし、注意点があります。この行動をすれば、すぐに結果が出るわけではありません。初めて2,3日でコミュンケーションが生まれやすい環境になるかと言えば、決してそうではありません。
ポイント
考え方を変えて行動する=習慣化すること
まずは5つの行動を習慣化することを目標にしましょう。
今までやっていなかったことをやる、考え方を改めて行動するというのは、自分が思っているよりエネルギーを必要とします。すぐに結果が出ないと、不安になったり、途中でやめたくなったりします。
ですが、信頼される・仕事ができる生活相談員の方は、この行動が当たり前にできている人たちです。そこまでの道のりは長くて当然です。
まずは、行動すること!
本当にできる生活相談員は、仕組み作りができる人
コミュニケーションの重要性や自身が意識すべき行動について解説してきましたが、最終的には施設全体をコミュニケーションが生まれやすい環境にしていくことが、最終的な目的地です。
ここまで紹介した5つの行動は、その仕組みを作っていく上で、まず生活相談員としてしなければならない行動であるとも言えます。
施設は、ご利用されている方の生活を支援する場です。
職員同士がコミュニケーションをとり、連携していくことで、より良い生活へとつながっていき、それが職員のモチベーションの向上にも結び付いていくのです。
本当に信頼される・仕事ができる生活相談員は、仕組みを作っていける存在
まずは、行動を起こしましょう。
信頼される・仕事ができる生活相談員のまとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、信頼される・仕事ができる生活相談員の5つの行動について解説してきました。
まとめ
・5つの行動「自分から挨拶する」「感謝の気持ちを伝える」「丁寧な言葉づかいをする」「どんな話も真剣に聞く」「人に任せてみる」を習慣化する
・すぐに結果が出ないことを理解しておく
・コミュニケーションが生まれる仕組みづくりができる
人や環境ではなく、まず自分自身が行動すること・変わっていくことが重要です。
その行動が、周囲に良い影響を与え、コミュニケーションが生まれる環境を作っていけるのです。